クロレラを食べて元気に育つクマムシたちは、どうやって成長し、増えるのでしょうか。

タイトルに答えが書いてあるのでバレバレですが、正解は、脱皮して、卵を産みます。クマムシが占める緩歩動物門は、さらに広い分類で言うと脱皮動物上門に属します。ここにはセンチュウなどの線形動物門や、昆虫やクモやカニなどが属する節足動物門が含まれ、まぁ遠い遠い、数億年前までたどれば親戚、のような関係にありますが、みんな脱皮をして成長します。

ある程度成長すると、クマムシは卵を産んで増えます。私たちが飼育しているクマムシはみな雌のみで単為生殖を行いますので、一匹からでも増えます。そうやって堀川博士が一匹から増やしたヨコヅナクマムシがYOKOZUNA-1という系統です。前回の記事でクロレラと共に生活している状態のヨコヅナクマムシの写真がありましたが、そこで矢印がついている丸い物体がヨコヅナクマムシの卵です。

脱皮して成長し、卵を産んで増える。どちらも増えるための過程なので、この二つを同時に行うクマムシもいます。ドゥジャルダンヤマクマムシがまさにこのタイプで、脱皮する時にその抜け殻に卵を産み落とします。以下の動画が貴重な脱皮の瞬間のシーンです。6分過ぎに殻を破ります。

つぶさに観察しているとたまにこんなシーンにも立ち会えるのが飼育の楽しさでもあります。