みなさんからいただく質問のなかで最も多いことのひとつが、「クマムシは何を食べているの?」というものです。

現在まで、クマムシは全部で1200種類ほどが知られています。しかしながら、このなかでその食性について明らかになっている種類は、とても少ないのです。

コケの中に棲むクマムシには、1.ワムシやセンチュウなどの微小動物を食べる肉食性のもの、2.コケや藻類などを食べる植食性のもの、3.それらの両方を食べる雑食性のものがいます。また、細菌を食べる種類もいそうですが、はっきりとしたことは分かっていません。

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すでに紹介したヨコヅナクマムシは、実際の生息地で何を食べているかは、まだ分かっていません。しかし、クロレラを食べて育つことは、分かっています。

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ヨコヅナクマムシはクロレラを食べて育ちますが、どんなクロレラでもよいというわけではありません。クロレラ工業株式会社の「生クロレラV-12」という銘柄のクロレラでなければ育たないのです。

「生クロレラV-12」は、もともとは水産用飼料として、養殖用稚魚の餌となるワムシを育てる目的に使われていました。「生クロレラV-12」が含む栄養成分は、クマムシの生育にも適しているのでしょう。このクロレラを餌にすると、ヨコヅナクマムシはぐんぐん育ち、卵を産みます。

ちなみに、ほかに研究室で飼育しているドゥジャルダンヤマクマムシや南極クマムシAcutuncus antarcticusも、この「生クロレラV-12」を食べて育ちます。「生クロレラV-12」がなければ、これらのクマムシを飼育することは非常に困難でした。それは、この商品なしではクマムシ研究を進めることが難しかったことも意味します。

生物研究の根幹には、その研究対象生物にとって適切な食べものがあるかどうかが、とても大きなポイントとなるのです。

今回はクマムシと一緒に住んでる「奴ら」の話です〜

僕らは基本的にはシャーレに寒天流し込んだ「寒天培地」というところでクマムシを買っています.
こちらがクマムシがいる寒天培地.小さくぽつぽつと黒い点が見えますよね??これが目視でみたときのクマムシです.

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この培地はすごいつるつるしていて,ちょっといじくると楽しくなります.
ここに餌のクロレラV12をいれると〜〜〜〜

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こんなに緑になります.クロレララーメンみたいな色になります.

これでクマムシたちの引っ越しは終わりなのですが,今回はくマムシ達の引っ越しの前の住処について見ていきたいと思います.

そんな引っ越し前のちょっと汚れた培地の写真がこちら!

 

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なんだか今までの記事で投稿してきたような写真とは打って変わってモサモサした何かがいっぱいあるのが見えますね.

このモサモサの大半はクロレラが作る粘着性の膜のようなものなのですが,ぽつぽつと見える黒い点は微生物です.具体的な細菌種はわかりませんが,原生生物やバクテリアなどがいますね.
これらの微生物が居る事によってヨコヅナクマムシは機嫌を損ねてしまう事があるので,定期的にきれいにしてあげないといけません.

次回は「奴ら」についてもうちょっと詳しく見ていきたいと思います.

こんにちは♪
今年も半分が終わってしまいましたね。。。
は~や~い~
残りの半分も、クマムシさん達に愛を注いで楽しく暮らします!!

さて、今回はAcutuncusという種類のクマムシさんについてです。
この種は5月8日の記事に書いてあるように、他のクマムシよりも寒い環境で飼育しています。
増えもよく、1週間前後で子どもから大人に成長します。

これがAcutuncusの子どもの写真です↓
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子どもの写真だけでは、大人とどう違うのかわからないですね。。
ということで、大人と比べるとこんな感じです↓
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下の2匹が大人で、上の2匹が子どもです。
大きさ・体の色などけっこう差がありますよね。
こんなに小さい子ども達もご飯(クロレラ)をたくさん食べて、1週間後には大人サイズです。

今週も、クマムシさんのお引越し(培地交換)無事に終了しました!
みんな、気持ちよさそうにテクテク歩いててかわいかったなぁ♪